新潟県南魚沼産コシヒカリ 生産農家の直送販売









土壌改良  肥料・活性材  防除・予防  除草  収穫後

土壌改良  



わたしたちは魚沼という地で収量や効率にはとらわれず、おいしさと安全を追求したお米づくりをしています。厳選した天然資材、有機資材のみを使いさらに農薬を最小限にひかえた、もしくは農薬を一切使わないお米づくりをおこなっています。
土作りを第一と考え、田んぼにすむ小動物や微生物の助けを借り、稲が本来持つ性質を引き出しながら無理をさせないお米作りです。無農薬のお米に関しては除草機や手取りで除草をおこない、その作業は田植えから初夏にかけて続きます。そのためわたしたちのお米は限られた量しかお客様にお届けする事ができません。そんなお米をこの機会にご賞味いただければ幸いでございます。



お米作りの為に土づくりは欠かせません。一概に土づくりといっても田んぼ1枚1枚にはそれぞれ個性があります。各田んぼごとの土壌分析を行いそれぞれに合った肥料設計をおこないますが、有機資材を使った栽培は非常に難度の高いものです。有機資材は天候や栽培条件によって思ったように肥効がでなかったり、いつまでも肥効が続き品質を落としてしまう事もあります。完熟堆肥を軸とした良質の有機資材と天然資材を日々田んぼを観察し生育にあわせた施肥をおこなってお米を育てていきます。有機資材は田んぼの微生物の働きによって植物にとって非常に効率の良いアミノ態の栄養として吸収されます。



植物は根から吸収される栄養とあわせ、光合成によって自らの体を形成してゆきます。光環境の悪い稲は細く軟弱で光を求めて高く伸びたがります。苗の頃から十分な光のもとで育った稲は太く、力強く育ち耐病性、耐倒伏性にまさります。また、良好な風通しは稲の稲の病気「イモチ病」にかかりにくくする効果があります。私たちは農薬を減らし丈夫な稲を育てるために、通常の半分近くまで植え付け株数を減らし光と風の環境を整え品質向上につとめています。ただし収穫量が一般に比べて80%程度になってしまうのが難点です。



田んぼには稲以外にも多くの雑草が生えています。なかでもヒエは大敵です。稲より成長が早く大きくなるため大量に生えると稲は肥料を横取りされて大きくなることができません。このヒエをおさえるために米ぬかをまきます。米ぬかは田んぼの中で分解される際、有機酸を発生します。この有機酸が生えたばかりのヒエに障害をあたえます。何もしない田んぼと比較するとヒエの発生量は1ー10ほどに抑える効果があります。田植え後に一反(約300坪)あたり100キロの米ぬかをまきます。この米ぬかは微生物によってさらに分解され稲の肥料となります。



農薬はできる限り使いません。田んぼに生きる小動物や微生物、そして自分たちのためにも。除草剤は米ぬかで取りきれなかったものに対して一回のみ(『こだわり米』の場合)、イモチ病の薬は発生が著しく周辺に影響をおよぼす危険がある時のみに使用しますが基本的には竹酢や玄米黒酢による予防によって対処しています。(使用した場合はお知らせいたします)その他の殺虫剤、殺菌剤はいっさい使用いたしません。



せっかくおいしくできたお米も保存が悪ければ台無しです。お米は春先から夏にかけて温度の上昇にともない風味が著しく低下します。おいしいお米だからこそ一年を通しておいしいまま提供できるよう保存にもこだわっています。一般的には低温貯蔵庫で15℃程度での保存をおこなっていますが、私たちは冬の間に蓄えた雪の冷気を使った雪温貯蔵をおこなっています。貯蔵庫内は常時2~3度。安定した冬のままの状態でお米を保存し、お客様にお届けする直前に出庫し精米をします。



南魚沼「塩沢産」のお米の特徴はぬか層とデンプン層の間にある旨味層がデンプン層に霜降り状に浸透していることにあります。私たちはこのお米の特徴を引き出すために精米に細心の注意をはらっています。私たちのお米は若干黄色がかって見えますがそれはこの旨味層をお米に残している為です。おいしいお米ほど旨味層をいかに残した精米ができるかが重要となります。



精米したお米を選別機によってふるい分けします。この作業によって精米時に出る割れ米や粒ぞろいの悪い小さなお米を取り除きます。一般的には1.8ミリのふるい目が使われていますが粒をそろえて食感を良くするために2.2ミリの大きなふるい目を使用して贅沢な仕上がりとなっています。



カメムシに食害を受けたお米や病気などで色のついたお米、籾やその他の異物をお米の中から取り除くために色彩選別を行っています。精米後の最後の仕上げでこの過程を経たのち計量、袋詰めされお客様に届きます。